経営年数が5年以上の方を対象に経営の参考に成れば・・・私の経営経験から書き起こしています。。

ファロコンサルティング 勅使川原です。
先日のお花屋さんからの質問如何でしたか・・?
本日も【お金の見える化・・・キャッシュ・フロー経営】についてお伝えするのでですが
本日は経営年数が5年以上の方を対象にお届けする記事です。


内容も難しいと思いますが・・・。


経営の参考に成れば・・・私の経営経験から書き起こしています。。
早速はじめて行きます。。
企業には「潰れやすい会社」と「潰れにくい会社」があります。
これは売上高の格差ではなく、利益率や経費負担の違いによって現れてくる格差です。
それらを構成している要素を簡単に説明すれば「粗利益」と「人件費」ということになるのです。
「粗利益率が高い企業」というのは高収益型企業であるのと同時に、
他社との競合面でも優位な立場にあることを意味しています。
「人件費負担が大きい(従業員数が多い)企業」というのは、
それに付随して広いオフィスの家賃や諸々の経費も大きくなるために
最終的な利益を圧迫する事になります。
業績が右肩上がりで推移している時期には、売上高を拡大させることで
多少の粗利益が低下したり、人件費負担が大きくなったとしても大きな問題は生じませんが、
業績が横這いから下落傾向に入った段階でダメージがボディブローのように効きはじめます。
この様に深刻な状況に陥る前から、売上高の変化や従業員数の増員に伴う
経営体質の変化を冷静な数字で常に監視しておきましょう。
そのための有効な指標としては「労働分配比率」です。 
<労働分配率による経営体質の評価>
  ・30%以下 ————–> 優
  ・30~35%未満 ———-> 良
  ・35~40%未満 ———-> 普通
  ・40~45%未満 ———-> やや不良
  ・45~50%未満 ———-> 不良
  ・50%以上 ————–> 劣
労働分配率は人件費と粗利益とのバランスから経営体質を判断する指標です。
人件費と粗利益との上昇傾向が同じペースを保っていれば
全体の労働分配率は同じ水準を維持しますが、人件費の上昇傾向に
粗利益の上昇ペースが追いついていかなければ労働分配率は低下することになり
経営環境は悪化する事になります。
経営者は人件費よりも粗利益の増加ペースが
上回る努力をしなければいけないことが理解できるはずです。
「参考 例」
 ・売上高(年商)————> 7500万円
 ・粗利益(粗利益率) ——-> 4500万円(60%)
 ・人件費 ——————-> 1500万円(従業員3名)
 
          1500万円
 労働分配比率=──────×100=33.3% (評価:良)
          4500万円
次年度
 ・売上高(年商)————> 1億2000万円
 ・粗利益(粗利益率) ——->  5400万円(45%)
 ・人件費 ——————->  2500万円(従業員5名)
 
          2500万円
 労働分配比率=──────×100=46.2% (評価:不良)
          5400万円
 この事例では売上高が 7500万円→1億2000万円へと上昇して、
それに伴い従業員も2名増員しています。
この会社は成長企業として評価できますが、粗利益が60%→45%へと低下していることを考えれば
経営体質は深刻な状態へと陥っています。落ち始めた粗利益率を再度上昇させるのは容易でないために、
それをカバーするためには売上高を更に高めることしか手段が見あたらなくなってしまいます。
無理な売上高の設定は更に人件費を高めることにつながり企業にとっては死活問題に成りかねません。
中小企業の場合には競争が激しいことから利益率を切り詰めてでも
売上を狙いにいくケースも珍しくありませんが、
売上高が大きくなるほど資金繰りが厳しくなる事が多々あります。
「利益率が高くて人件費負担が小さい」その状態を維持しながら
事業を大きくすることができれば、それが最も潰れにくい会社ということになるのです。
本日も最後まで 有難う御座います。

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