中小企業のマーケティング導入ー10年以上の経営歴があれば【既存顧客発掘】からがオススメ。
先ずは既存顧客の発掘から・・・【既存顧客発掘戦略】とは?
既存顧客発掘戦略とは、すでに関係のある顧客の中から、新たな売上の機会やビジネス成長のヒントを見つけ出し、企業の収益を最大化するための一連の取り組みを指します。
新規顧客の獲得には、既存顧客維持の5倍のコストがかかる(1:5の法則)と言われるように、既存顧客との関係を深化させることは、効率的で持続的な事業成長に不可欠です。
この戦略の目的は、単に商品を売り込むことだけではありません。顧客を深く理解し、顧客がまだ気づいていないニーズや課題を発見し、解決策を提案することで、顧客満足度とロイヤルティを高め、LTV(顧客生涯価値)を最大化することにあります。
なぜ既存顧客の発掘が重要なのか?
- 高い費用対効果: 新規顧客獲得に比べて、広告費などのマーケティングコストを大幅に抑えられます。
- 高い成約率: すでに自社の製品やサービスを利用した経験があり、信頼関係が構築されているため、提案を受け入れられやすい傾向があります。
- 顧客理解の深化: 顧客の購買データや行動データを分析することで、新たなニーズや市場のトレンドを把握するヒントが得られます。
- 安定した収益基盤の構築: 優良顧客(ロイヤルカスタマー)を育成し、継続的な取引を促進することで、安定した収益が見込めます。
- アップセル・クロスセルの機会: 関連商品や上位プランを提案しやすく、顧客単価の向上が期待できます。
既存顧客から何を発掘するのか?
既存顧客からは、主に以下の4つの機会を発掘します。
- アップセル・クロスセルの機会:
- アップセル: 現在利用している商品やサービスよりも高価格帯の上位モデルを提案する。(例:スマートフォンのストレージ容量が多いモデルへの買い替え)
- クロスセル: 現在利用している商品やサービスに関連する別の商品を提案する。(例:パソコン購入者にマウスやプリンターを勧める)
- 休眠顧客の掘り起こし:
- 過去に取引があったものの、現在では利用が止まってしまっている顧客に対し、再度アプローチを行い、取引再開を促します。
- 優良顧客(ロイヤルカスタマー)の特定と維持:
- 購入頻度や購入金額が高い優良顧客を特定し、特別なサービスや情報提供を行うことで、さらなる関係強化を図り、長期的なファンになってもらいます。
- 新たなニーズや課題の発見:
- 顧客との対話やアンケートを通じて、自社の商品やサービスがどのように利用されているか、どのような点に不満や要望があるかを発見し、商品開発やサービス改善に繋げます。
既存顧客発掘の具体的な戦略・手法
既存顧客の発掘は、以下のステップで進めるのが効果的です。
ステップ1:顧客の可視化とセグメンテーション
まずは、顧客情報を整理し、どのような顧客が存在するのかを把握します。
- 顧客情報の一元管理: CRM(顧客関係管理)やSFA(営業支援)ツールを活用し、顧客の基本情報、購買履歴、問い合わせ履歴などを一元的に管理します。
- RFM分析:
- Recency(最終購入日): 最近いつ購入したか
- Frequency(購入頻度): どれくらいの頻度で購入しているか
- Monetary(購入金額): どれくらいの金額を使っているかこの3つの指標で顧客をグループ分けし、「優良顧客」「休眠顧客」「新規顧客」などを可視化します。
- その他のセグメンテーション: 購入商品、顧客の属性(業種、企業規模など)、Webサイトの行動履歴などで顧客を分類し、それぞれのグループの特性を理解します。
ステップ2:ターゲット顧客へのアプローチ
セグメントされた顧客グループの特性に合わせて、最適なアプローチを選択します。
| ターゲット顧客 | 主なアプローチ手法 | 具体例 |
| 優良顧客 | 特別感のあるアプローチ | ・限定イベントやセミナーへの招待 ・新商品の先行案内 ・専任担当者による手厚いフォロー ・感謝を伝えるプレゼントや手紙 |
| 安定顧客 | アップセル・クロスセルの提案 | ・関連商品のレコメンドメール配信 ・上位プランへの移行メリットの提示 ・導入事例や活用方法の共有 |
| 休眠顧客 | 再関与を促すアプローチ | ・期間限定の割引クーポンや特典の提供 ・サービスの最新アップデート情報の案内 ・「お元気ですか?」といったシンプルなコンタクト |
| 初回顧客 | 継続利用を促すフォロー | ・購入後のサンクスメール ・製品の活用方法を解説するステップメール ・使い方に関するアンケートの実施 |
ステップ3:顧客との継続的な関係構築
一度きりのアプローチで終わらせず、中長期的な視点で関係を構築します。
- カスタマーサクセス: 顧客が製品やサービスを最大限に活用し、成功体験を得られるように能動的に支援します。定期的なヒアリングを通じて、潜在的なニーズや不満を吸い上げます。
- One to Oneマーケティング: MA(マーケティングオートメーション)ツールなどを活用し、個々の顧客の興味や行動に合わせたパーソナライズされた情報を提供します。
- コミュニティ運営: 顧客同士が情報交換できるオンラインコミュニティや、ユーザーイベントを開催し、顧客エンゲージメントを高めます。
成功のためのポイント
- 顧客を「個」として理解する: データ分析だけでなく、直接の対話(インタビュー、ヒアリング)を通じて、顧客のビジネス課題や目標を深く理解することが重要です。
- 「売り込み」ではなく「貢献」の姿勢: 「何かを売る」ことだけを目的とせず、「顧客の成功に貢献する」という姿勢で接することが、信頼関係を築く鍵です。
- 部署間の連携: 営業、マーケティング、カスタマーサポートが顧客情報を共有し、連携して取り組むことで、一貫性のあるアプローチが可能になります。
- PDCAを回す: 施策を実行したら、必ず効果を測定・分析し、次のアクションに活かすサイクルを継続的に回していくことが成功に繋がります。
既存顧客は、企業にとって最も価値のある「資産」です。
ぜひ、この資産を最大限に活用する戦略を立て、ビジネスの成長に繋げてください。
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