製造業のマーケティング

部品製造業で効果のあるマーケティング施策

最近の弊社へのご相談が増えている製造業のマーケティング導入。

取り分け完成品ではない部品製造をおこない、BtoB(企業間取引)が中心となる部品製造業では、

ターゲット顧客に的確にアプローチし、技術力や信頼性を効果的に伝えることが重要です。

ここでは、近年のデジタル化の進展も踏まえ、マーケティングの下流工程である【マーケティング・コミニュケーションに特化】して「オンライン施策」と「オフライン施策」に分けて、具体的なマーケティング施策をご紹介します。

オンラインで潜在顧客にアプローチする施策

オンライン施策の最大のメリットは、地理的な制約なく、能動的に情報を探している購買担当者や設計開発担当者に直接アプローチできる点です。

1. Webサイトの最適化と情報発信(コンテンツマーケティング)

まず取り組むべきは、自社の「顔」となるWebサイトの強化です。単なる会社概要だけでなく、「課題解決のパートナー」として認知されるための情報を発信します。

  • SEO対策(検索エンジン最適化):
    • ターゲット顧客が検索するであろうキーワード(例:「高精度 〇〇部品」「耐熱性 樹脂加工」など)を意識したページを作成し、検索結果の上位表示を目指します。これにより、ニーズが明確な見込み客を効率的に集客できます。
  • 技術コンテンツの充実:
    • 技術ブログ・コラム: 「〇〇加工のポイント」「〇〇素材の選定方法」といった、設計者や開発者が抱える課題を解決する専門的な情報を発信します。高い技術力をアピールでき、企業の信頼性向上に繋がります。
    • 加工事例・導入事例: 顧客がどのような課題を持ち、自社の部品や技術でどのように解決したのかを具体的に紹介します。具体的な実績は、何よりの説得材料となります。
    • ホワイトペーパー/技術資料のダウンロード: 詳細な技術資料や設計ガイドなどを無料でダウンロードできるようにし、引き換えにリード(見込み客の連絡先)を獲得します。

2. Web広告の活用

特定のターゲット層に、より積極的にアプローチするための施策です。

  • リスティング広告: GoogleやYahoo!で特定のキーワードが検索された際に、自社の広告を表示させる手法です。ニーズが顕在化しているユーザーに直接アプローチできるため、即効性が高いのが特徴です。
  • ディスプレイ広告: 業界専門メディアや関連サイトに、画像や動画の広告(バナー広告)を掲載します。潜在的な顧客層に広く自社の存在を認知させたい場合に有効です。

3. 動画コンテンツの活用

文章や写真だけでは伝わりにくい技術や製品の魅力を、動画で分かりやすく伝えることができます。

  • 製品紹介動画: 3DCGなどを活用し、部品の構造や動きを視覚的に分かりやすく紹介します。
  • 技術紹介動画: 特殊な加工技術や製造工程を見せることで、他社との差別化を図り、技術力の高さをアピールします。
  • 工場紹介動画: 整理整頓されたクリーンな工場や、最新の設備を紹介することで、品質管理体制への信頼を高めます。

4. メールマーケティング

獲得したリード(名刺交換した相手や資料ダウンロード者)に対して、継続的にアプローチし、関係性を構築します。

  • 定期的なメールマガジンで、新技術の情報、展示会出展案内、技術コラムの更新などを知らせ、自社を忘れさせないようにします。

オフラインで直接的な接点を生み出す施策

オンライン施策と並行して、直接顔を合わせる機会を作ることも、信頼関係の構築において非常に重要です。

1. 展示会への出展

部品製造業にとって、最も代表的で効果的な施策の一つです。

  • 新規顧客の獲得: 新製品や独自技術を直接アピールし、多くの見込み客と名刺交換できる絶好の機会です。
  • 既存顧客との関係強化: 既存顧客にブースへ立ち寄ってもらい、日頃の感謝を伝えたり、新たな提案をしたりする場としても活用できます。
  • 効果を高めるポイント:
    • 目的の明確化: 「新規リード〇〇件獲得」「〇〇の技術をアピール」など、出展目的を明確にします。
    • 事前告知: 既存顧客やWebサイトで事前に告知し、来場を促します。
    • 目を引くブース設計: 製品や技術が一目で分かるような工夫を凝らします。実演やサンプルの展示も有効です。

2. 業界紙・専門誌への広告掲載

設計者や購買担当者が定期的に購読している専門誌への広告は、ターゲットに的確にリーチできる伝統的かつ有効な手法です。新製品の発表や、企業のブランディングに繋がります。

3. セミナー・ウェビナー(Webセミナー)の開催

自社の得意とする技術やノウハウに関するセミナーを開催します。参加者はその分野に関心が高い見込み客である可能性が高く、質の高いリード獲得が期待できます。近年では、場所を選ばずに開催・参加できるウェビナーが主流になりつつあります。


施策を選ぶ際のポイント

  1. 自社の強みを明確にする: 「品質」「コスト」「納期」「技術力」など、他社に負けない自社の強みは何かを明確にし、それを軸にアピール方法を考えます。
  2. ターゲット顧客を具体的にする: 誰に(どのような業界の、どのような職種の人に)何を伝えたいのかを具体的に設定することで、施策の精度が高まります。
  3. オンラインとオフラインの連携: 例えば、展示会で名刺交換した相手に後日メールマガジンを送る、Webサイトで告知してセミナーに集客するなど、各施策を連動させることで相乗効果が生まれます。
  4. 継続は力なり: 特にWebサイトでの情報発信は、すぐに成果が出るものではありません。継続的に質の高い情報を発信し続けることで、徐々に資産として蓄積され、安定した集客に繋がります。

まずは、自社の現状や予算に合わせて、着手しやすい施策から始めてみてはいかがでしょうか。


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